橿園随筆(読み)カシゾノズイヒツ

デジタル大辞泉 「橿園随筆」の意味・読み・例文・類語

かしぞのずいひつ【橿園随筆】

江戸末期の歌学書。2巻。中島広足著。嘉永4年(1851)刊。

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精選版 日本国語大辞典 「橿園随筆」の意味・読み・例文・類語

かしぞのずいひつ【橿園随筆】

  1. 江戸末期の歌学書。二巻。中島広足著。嘉永四年(一八五一成立歌語考証や歌の知識集成などを通して、歌についての見解を述べたもの。

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世界大百科事典(旧版)内の橿園随筆の言及

【国学】より

…〈国学〉とは本来,律令制度のもとで諸国に置かれた学校を意味する言葉であったが,上記の字義で用いられるようになったのは近世後期のことである。本居宣長の《初山踏(ういやまぶみ)》も,〈皇国の事の学をば,和学或は国学などいふならひなれども,そはいたくわろきいひざま也〉と,この呼称には否定的であったが,中島広足(なかじまひろたり)の《橿園随筆(かしぞのずいひつ)》(1854)には,〈今云国学は,我国に道なきを恥て,本居の新に建立(たて)たる学〉といった語句が見え,〈国学〉の語義がその内容のイデオロギー化と大きな関係があったことをうかがわせる。この名称が最終的に定着したのは明治時代になってからであった。…

※「橿園随筆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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