檀特・曇華(読み)だんどく

精選版 日本国語大辞典 「檀特・曇華」の意味・読み・例文・類語

だん‐どく【檀特・曇華】

〘名〙
カンナ科の多年草。インド・マレー原産で、カンナ原種の一つとされ、日本へは江戸時代に渡来し、観賞用に栽培されたが、現在はあまり見られない。高さ一~二メートル。葉は互生し、卵状長楕円形で長さ三〇~七〇センチメートル。全縁で先端は尖り、基部は長い葉鞘となる。夏、茎頂にカンナに似た真紅色の花がむらがって咲く。花弁は長披針形。三本の雄しべは倒披針形の花弁状に変化し、そのうちの一枚に一個の葯がある。漢名、曇華檀特山(だんどくせん)檀特花。《季・秋》
※浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)二「檀得(ダンドク)の浄土珠(じゃうどしゅず)
② 植物「カンナ」の異名。〔生物学語彙(1884)〕

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