櫟田原村
いちいたばらむら
[現在地名]浜田市櫟田原町
田橋村の南に位置し、東は鍋石村、西は横山村、南は井野村。田橋村から分村して成立し、元禄一二年(一六九九)の石見国旧三領分附村々石高記録写(浜田市立図書館蔵)に村名がみえ、高七六石余。宝永石見国郷村帳では田橋村枝郷として同高。「郡村誌」によると戸数五二・人数二四七、農業二〇戸、冬・春に紙漉を業とする者二四戸など。大歳神社は大歳神・大元神・河内神を祀る。同社領の一石五斗から田橋村大明神と横山大明神に各二斗五升が渡されていたが、天保七年(一八三六)の浜田藩主松平(松井)氏転封時の村々万書上帳の記載に相違を生じ、当村庄屋甚兵衛と田橋・横山両村との間に争論が起きた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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