欲の熊鷹股裂ける(読み)よくのくまたかまたさける

精選版 日本国語大辞典 「欲の熊鷹股裂ける」の意味・読み・例文・類語

よく【欲】 の 熊鷹(くまたか)(また)(さ)ける

  1. ( 熊鷹が、二頭の猪(いのしし)両足でつかみ、猪が左右に逃げようとするのをはなさなかったので、股が裂けて死んだという話から ) 欲が深すぎるとわざわいを招くというたとえ。欲深き鷹は爪の裂くるを知らず。欲する鷹は爪落とす。欲を引っ張れば股裂ける。〔俳諧・毛吹草(1638)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「欲の熊鷹股裂ける」の解説

欲の熊鷹股裂ける

欲が深すぎるとそのためにわざわいを招くことになるというたとえ。

[解説] 熊鷹が、二頭の並んでいるイノシシに両足でつかみかかったが、イノシシが左右に逃げようとするのをはなさなかったので、股が裂けて死んだという昔話によることば。

[類句] 虻蜂取らず

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android