歌詠鳥(読み)うたよみどり

精選版 日本国語大辞典 「歌詠鳥」の意味・読み・例文・類語

うたよみ‐どり【歌詠鳥】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「古今集仮名序」に「花に鳴く鶯、水に住む蛙の声を聞けば、生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける」とあるところから ) 「うぐいす(鶯)」の異名。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「金衣鳥(きんゑてう) 経よみ鳥 うたよみ鳥」(出典:俳諧・毛吹草(1638)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の歌詠鳥の言及

【ウグイス(鶯)】より

…これらそれぞれのグループ内の近縁種は,互いに姿,羽色が非常によく似ているが,さえずりは種ごとにはっきりと違っている。【樋口 広芳】
[民俗]
 春に早く現れて微妙な声で鳴くので,春告鳥,花見鳥,歌詠鳥,経読鳥などの異称がある。この鳥を重要な要素とする昔話に,鳴声で父が子の死を知る〈継子と鳥〉,禁止を守らず幸福を失う〈見るなの座敷〉,愚か嫁がウグイスの声をまねて失敗する〈鶯言葉〉などがある。…

※「歌詠鳥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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