正チャンの冒険(読み)ショウチャンノボウケン

デジタル大辞泉 「正チャンの冒険」の意味・読み・例文・類語

しょうちゃんのぼうけん〔シヤウちやんのボウケン〕【正チャンの冒険】

織田小星(織田信恒)の文と東風人とうふうじん樺島勝一)の作画による漫画。大正12年(1923)から日刊紙アサヒグラフ」で連載主人公の「正ちゃん」のかぶる帽子が、正ちゃん帽とよばれ流行した。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の正チャンの冒険の言及

【漫画】より

… 第1次大戦後の平和会議を報道するために派遣された朝日新聞記者鈴木文史朗は,アメリカ経由でヨーロッパにむかい,その途上で漫画の重大性に気づいた。日本にもどった後,1923年1月創刊の《アサヒグラフ》の編集長になったとき,彼はアメリカの新聞連載漫画マクマナス作《親父教育》を翻訳連載するとともに,自分で腹案をたてて部下の織田信恒に文を,樺島勝一に絵を頼んで日本最初の連載漫画《正チャンの冒険》を始めて,成功をおさめた。続いて麻生豊の《ノンキナトウさん》《只野凡児》,宮尾しげを《団子串助漫遊記》,下川凹天《男やもめの巌さん》,田河水泡《のらくろ》,島田啓三《冒険ダン吉》,横山隆一《フクチャン》があらわれた。…

※「正チャンの冒険」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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