此糸・蘭蝶 このいと・らんちょう
初代鶴賀若狭掾(わかさのじょう)の新内節「蘭蝶」の登場人物。
江戸吉原の幇間(ほうかん)市川蘭蝶は遊女此糸とふかい仲となる。蘭蝶の女房お宮に夫とわかれてほしいとたのまれた此糸は,自殺覚悟で承知する。此糸の気持ちを見ぬいた蘭蝶は此糸と心中。これを脚色した歌舞伎「若木仇名草(わかぎのあだなぐさ)」では,蘭蝶はもと武士で,ぬすまれた主家の宝物詮議をくわえた筋となる。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の此糸・蘭蝶の言及
【蘭蝶】より
…本名題《若木仇名草(わかぎのあだなぐさ)》。通称を《此糸(このいと)蘭蝶》とも。初世[鶴賀若狭掾]作曲。…
※「此糸・蘭蝶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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