日本大百科全書(ニッポニカ) 「武蔵野面」の意味・わかりやすい解説 武蔵野面むさしのめん 関東平野西部に発達する武蔵野台地の主部を構成する段丘面。武蔵野段丘。通称M面とよばれ、段丘面の標高の違いにより、さらに細分される。武蔵野台地の武蔵野面は河川成の礫層(れきそう)(段丘礫層)の堆積(たいせき)面により形成され、この段丘礫層を覆う風化火山灰土層(武蔵野ローム層)の下部に箱根(はこね)東京テフラなどの火山灰が挟在する。これらの火山灰の降灰年代をもとに武蔵野面は約6~8万年前ごろに形成されたと考えられている。同時期に形成された段丘は全国に知られ、とくに河川沿いに河成段丘として発達することが多い。[中澤 努][参照項目] | 関東ローム層 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例