歯噛(読み)はがみ

精選版 日本国語大辞典 「歯噛」の意味・読み・例文・類語

は‐がみ【歯噛】

〘名〙
※十巻本和名抄(934頃)二「齘歯 録験方云齘歯〈上胡介反 波賀美〉睡眠而歯相切有声也」
※宇津保(970‐999頃)国譲下「『宮たちもおはせで、いとようたばかりつべかりつる物を』とて、はがみをして出でぬ」
③ 歯をむき出したり歯の音を立てたりして威嚇すること。
サントスの御作業(1591)二「カレラ ワレ ニ タイシテ、ナサケ ナク アタリ、fagami(ハガミ) ヲ スレドモ、コノ モノ ドモ ニ ゴバツ ヲ アタエ タマワザレ」

は‐が・む【歯噛】

〘自マ四〙
① 声を出さないでほほえむ。
日葡辞書(1603‐04)「Fagami, u, ǒda(ハガム)〈訳〉笑う」
② 恥ずかしがる。はにかむ。〔物類称呼(1775)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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