死中(読み)シチュウ

デジタル大辞泉 「死中」の意味・読み・例文・類語

し‐ちゅう【死中】

死や破滅を待つよりほかない絶望的な境地

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「死中」の意味・読み・例文・類語

し‐ちゅう【死中】

  1. 〘 名詞 〙 死ぬべき境の中。死を待つよりほかない境地。
    1. [初出の実例]「死中得活。この死中は、直得去死を直指すとおもひ、説心説性底を直指して是誰とはみだりに道取するにあらず」(出典:正法眼蔵(1231‐53)説心説性)
    2. 「活路を死中に示され、暗夜に燈火を得たが如く、急に涙の顔を挙げて」(出典:雪たゝき(1939)〈幸田露伴〉上)

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