死出立(読み)しにでたち

精選版 日本国語大辞典 「死出立」の意味・読み・例文・類語

しに‐でたち【死出立】

  1. 〘 名詞 〙 「しにいでたち(死出立)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「是皆千に一も生きて帰る者あらじと思ひ切たる事なれば、兼ての死出立(シニデタチ)に、皆曼陀羅を書てぞ付けたりける」(出典太平記(14C後)三)

しに‐いでたち【死出立】

  1. 〘 名詞 〙しにしょうぞく(死装束)
    1. [初出の実例]「もはや百年目と死出立(シニいでタチ)になりて行を」(出典:浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android