ゼロでない数a、b、c、dについて、a=kc,b=kdが成り立つことを
a:b=c:d……(1)
と書き、この式を比例式とよぶ。(1)は
a/b=c/d……(2)
と同値である。(1)または(2)が成り立つとき、a、bはc、dに比例するともいう。(2)の両辺にbdを掛ければ、
ad=bc……(3)
が得られ、これも(1)と同値である。(1)でb、cを内項、a、dを外項とよぶ。(3)は「内項の積は外項の積に等しい」といい表せる。次の(4)~(8)も(1)と同値であることが容易に示される。
b:a=d:c……(4)
a:c=b:d……(5)
(a+b):b=(c+d):d……(6)
(a-b):b=(c-d):d……(7)
(a+b):(a-b)=(c+d):(c-d)……(8)
(6)、(7)、(8)はそれぞれ合比の理、除比の理、合除比の理とよばれる。
ゼロでない数a1、a2、a3、b1、b2、b3についてa1=kb1,a2=kb2,a3=kb3が成り立つことを
a1:a2:a3=b1:b2:b3……(9)
と書く。これは
a1/b1=a2/b2=a3/b3……(10)
と同値である。(9)が成り立つとき、a1、a2、a3はb1、b2、b3に比例するといい、a1:a2:a3をa1、a2、a3の連比という。同様に四つ以上の数についても連比が考えられる。なお、ゼロを含む数の場合にも、定義を形式的に適用して比例式を考えることができる。ただし、その場合は(1)と(2)、(9)と(10)は同値にならない。
[植竹恒男]
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