比較史(読み)ひかくし(その他表記)comparative history

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「比較史」の意味・わかりやすい解説

比較史
ひかくし
comparative history

異なる国ないし地域の互いに類似した歴史事象を比較することを通じて,それぞれの特殊性と相互の共通性とを明らかにする研究方法,またそれに基づく歴史叙述。この方法は中世・近代のヨーロッパ諸国のように,共通の歴史的基盤をもつ国について適用するとき,とりわけ有効であるが,経済史や法制史の面では日本とヨーロッパ諸国を比較することも以前から行われ,大きな成果をあげている。また近時における文化人類学の発達に伴い,いわゆる無文字社会の調査結果を先進諸国の古代社会と比較する試みもみられ,一般に比較史的考察は,記録史料の乏しい古い時代の歴史研究を進めていくうえで,今後ますます重要となるであろう。

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