六訂版 家庭医学大全科 「毛孔性紅色粃糠疹」の解説
毛孔性紅色粃糠疹
もうこうせいこうしょくひこうしん
Pityriasis RBra pilaris
(皮膚の病気)
どんな病気か
毛穴に一致して白っぽい
原因は何か
原因はいまだはっきりとしていません。若年型は遺伝傾向があり、
症状の現れ方
手指背、膝、肘、腹部などに、一つ一つは
重症になるとすべての発疹がつながり、全身真っ赤になる
検査と診断
乾癬などと同じように、診断は特徴的な発疹とその分布、経過から判断します。乾癬と区別するため確定診断には、発疹の一部を切って顕微鏡で調べる組織検査を行います。
治療の方法
外用薬には、ステロイド薬が多く用いられています。そのほか、活性型ビタミンD3外用薬も使用され、一定の効果が得られています。がさがさがひどい時は、角質溶解薬(
重症の場合は、ビタミンA類似物質の内服薬であるレチノイド(チガソン)を用います。ビタミンAの多量の内服が効くこともあります。治りにくい場合は光線療法(PUVA療法)も行われています。
病気に気づいたらどうする
皮膚科専門医のいる医療機関を受診し、診断と治療を受けたほうがよいでしょう。重症の場合には入院治療を行うこともあります。
関連項目
金子 栄
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報