氏経卿神事記(読み)うじつねきようしんじき

日本歴史地名大系 「氏経卿神事記」の解説

氏経卿神事記
うじつねきようしんじき

三巻など

別称 氏経神事記・氏経日次記など

成立 文明一八年

原本 三巻(神宮。氏経卿自筆神事記)

写本 神宮・内閣・西尾市立図書館岩瀬文庫など

解説 内宮禰宜荒木田氏経の神事を中心とする日記。「氏経卿引付」とは別。抄本などを含めて十数種の写本がある。最も流布しているのは永享一三年―嘉吉三年、文安五年―享徳元年、文明一六―一八年のもの。神宮文庫蔵の自筆本(一門九一〇八)は文明一六―一八年の部分を文明一二年・同一四年の具注暦の裏に記したもの。神宮の祭祀を中心とするが、室町中期の在地情勢を知るうえでも貴重。

活字本 続々群書類従

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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