民衆協会(読み)みんしゅうきょうかい(その他表記)société populaire

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「民衆協会」の意味・わかりやすい解説

民衆協会
みんしゅうきょうかい
société populaire

フランス革命期に発生した民衆組織の一形態。 1790年初めにパリ市中央,東部に創設された。当初,自由な地域住民のクラブとして自由加入の組織であり,受動的市民も除外されなかった。 91年まで確認されたものだけでも 20ほどあった。 91年春頃から広範なサン=キュロット政治活動の場として活発になり,法律家ジャーナリストなど知識層ブルジョアがこれを指導した。 J.マラー,J.エベールの参加したコルドリエ・クラブも民衆協会の性格をもって創設されたと考えられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android