水切古墳群(読み)みずきりこふんぐん

日本歴史地名大系 「水切古墳群」の解説

水切古墳群
みずきりこふんぐん

[現在地名]福井市水切町

川西かわにし中学校西側の山林中に二基、北側の稲荷神社参道石段左に一基があり、いずれも古くから横穴式石室が開口していたため注目されてきた。西端の一号墳が最も大きい円墳で、径一七メートル、高さ三メートル。石室は両袖式で全長一一・八メートル、玄室幅約二メートル、同高さ二・三メートル。二号墳も円墳で石室は片袖式。三号墳は丘陵斜面に石室が埋設されたもので明確な墳丘はもたず、石室は凝灰岩切石積である。

一号墳の石室用材に「巌屋山円通寺」の号が刻まれ、供養塔碑文などから貞享三年(一六八六)に発掘されたことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 須恵器 かわ

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android