水垢離(読み)みずごり

精選版 日本国語大辞典「水垢離」の解説

みず‐ごり みづ‥【水垢離】

〘名〙 神仏に祈願する時、冷水を浴びて汚れを除き心身を清浄にすること。垢離(こり)
説経節・さんせう太夫(与七郎正本)(1640頃)中「おひじりはうがひにて身をきよめ、ゆごり七ど・水ごり七ど・しほごり七ど」

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世界大百科事典内の水垢離の言及

【水】より

…これを禊祓(みそぎはらえ)()といい,主として身体についた汚れを清める意味に用いられた。しかしこれはやがて,宗教的な祭礼や神仏への祈願を行うときに,冷水や海水を浴びて心身の垢を落とす水垢離(みずごり)の慣習を生みだした。 また多くの民族のあいだでは,水の崇拝と並んで聖泉崇拝が見いだされ,各地の霊場や聖地ではその地に湧きでる泉を浴びたり飲用したりして,病気の平癒を祈願する風習がひろまった。…

【禊】より

…すなわち,妻のイザナミを黄泉(よみ)の国(死者の世界)に訪問して危うく逃げ帰り,身に着いた死の穢悪を清めるために日向(ひむか)の河水で水浴し,しかもそれによってイザナキはアマテラス,ツクヨミ,スサノオの三貴神を生んだとされる。平安時代以降はもっぱら穢れを祓除する意味が強まり,密教系の垢離(こり)の観念にも習合して水垢離,浜垢離,寒垢離,滝行,水行などの修行形式に発展した。中世から近世にかけて修験道や社家神道でその行法を各地の祭礼神事に広め,幕末の神道家井上正鉄(まさかね)は伯家(はつけ)神道の禊法を採用して後の禊教の基をひらいた。…

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