水止め(読み)みずどめ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水止め」の意味・わかりやすい解説

水止め
みずどめ

水止工ともいう。ダムの水密性を保つために行う対策工事。重力ダムアーチダムなどのコンクリート・ダムは,セメント水和熱による温度変化でひび割れが生じやすいので,ひび割れ防止のために継ぎ目を設ける。この継ぎ目の水密性を保つために,継ぎ目の中に板を埋込む止水板や,アスファルト・シールなどの水密装置を設置する。止水板には銅板を用いることが多いが,それに代って塩化ビニルあるいは硬質ゴムの止水板が使用されることもある。また,アスファルト・シールは施工が複雑なことから,低いダムでは省略される場合がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android