20世紀日本人名事典 「永山久吉」の解説
永山 久吉
ナガヤマ キュウキチ
明治〜昭和期の実業家,政治家 下津井軽便鉄道社長;岡山県議。
- 生年
- 明治14(1881)年12月10日
- 没年
- 昭和34(1959)年9月5日
- 出生地
- 岡山県児島郡大畠村(現・倉敷市)
- 経歴
- 明治32年、18歳の若さで家業の回船業を継ぐ。間もなく商才を顕わし、41年には足袋の製造・販売業の永山商店を創業、のち帝国足袋専務取締役・丸五足袋社長・千里足袋社長を務めた。44年には下津井軽便鉄道株式会社の設立に参画し、監査役や専務取締役などを歴任。昭和12年には同社長に就任し、経営の合理化をはかった。また、旅客増加を見込んで鷲羽山の観光開発を行ったほか、両備バス・岡山交通などのバス事業も展開。一方、下津井町長や岡山県議として地方政界でも活躍し、19年には岡山県会議長に選ばれた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報