国指定史跡ガイド 「江戸城外堀跡」の解説
えどじょうそとぼりあと【江戸城外堀跡】
東京都千代田区紀尾井町・新宿区市谷・港区虎ノ門ほかにある堀跡。江戸城の防衛的な施設である外堀のうち、牛込見附から赤坂見附までの幅約120m、延長約3.3kmと虎ノ門地区の3ヵ所が、1956年(昭和31)に国の史跡に指定され、2008年(平成20)に追加指定を受けた。江戸時代以来の堀や土手、城門石垣が残る。江戸城の修築を諸大名に課してきた幕府は、1636年(寛永13)に外堀の開削(かいさく)を行い、江戸城が完成した。明治維新後は市街地の発展、交通機関の発達にともない、何度かの改変を経て今日にいたっている。現在の江戸城外堀跡は土手を外濠公園として利用され、憩いの場として親しまれている。JR中央本線ほか飯田橋駅・市ケ谷駅・四ツ谷駅から徒歩約10~15分。