江比間村(読み)えひまむら

日本歴史地名大系 「江比間村」の解説

江比間村
えひまむら

[現在地名]渥美町江比間

渥美湾に臨み、東は宇津江うづえ村、西は伊川津いかわづ村・馬伏ばぶし村、南は村松むらまつ村・八王子はちおうじ村に接する。昔は酔馬えひまと書いた。富田常業の「引馬野考」(三河雑鈔)に「酔馬は善馬と云しを里言に酔馬字に誤れりと聞えたり」とある。慶長六年(一六〇一)より幕府領で、天明五年(一七八五)旗本諏訪若狭守領となり明治に至る。嘉永四年(一八五一)同村廻船業伊藤与一の持船永久丸(二五〇石積)熊野くまの灘で難破漂流し、アメリカの捕鯨船に救われて、乗組の水夫作蔵・勇次郎の二人はアメリカに滞留し、香港を経て安政二年(一八五五)に帰国し、のち田原藩西洋帆船順応丸の水夫として雇われた(田原町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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