村松(読み)ムラマツ

デジタル大辞泉 「村松」の意味・読み・例文・類語

むらまつ【村松】

姓氏の一。
[補説]「村松」姓の人物
村松梢風むらまつしょうふう
村松友視むらまつともみ

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精選版 日本国語大辞典 「村松」の意味・読み・例文・類語

むら‐まつ【村松】

  1. 〘 名詞 〙 ( 江戸日本橋村松町刀鍛冶が集まっていたところから ) でき合いの安物刀剣
    1. [初出の実例]「なにサ。身が二腰は村松(ムラマツ)出来合ひ。二分一本名作だ」(出典:歌舞伎・謎帯一寸徳兵衛(1811)大切)

むらまつ【村松】

  1. 姓氏の一つ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「村松」の意味・わかりやすい解説

村松
むらまつ

新潟県中北部、中蒲原郡(なかかんばらぐん)にあった旧町名(村松町(まち))。現在は五泉市(ごせんし)の南部を占める地域。旧村松町は1889年(明治22)町制施行。1955年(昭和30)大蒲原、十全(じゅうぜん)、川内(かわち)の3村と菅名(すがな)村の一部と合併。2006年(平成18)五泉市に合併。国道290号が通じる。中心の村松は、近世は堀氏3万石の城下町として栄え、近代は歩兵三〇連隊が置かれて軍都として繁栄した。古くから織物が盛んで、村松茶の名産地でもある。阿賀野(あがの)川谷口のだしかぜ(出風)によりたびたび大火にみまわれたため市街地の近代化が進んだ。東部を流れる早出川(はいでがわ)の扇状地面は豊富な湧水(ゆうすい)池に恵まれコイ養殖が盛んである。上流は峡谷美を誇る景勝地で、奥早出粟守門(あわすもん)県立自然公園に指定されている。村松公園は桜の名所で、大沢鍾乳洞(しょうにゅうどう)や金割(かなわり)温泉もある。

[山崎久雄]

『『村松町史』全7巻(1976~1983・村松町)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「村松」の意味・わかりやすい解説

村松
むらまつ

新潟県中部,五泉市南部の旧町域。新潟平野東部から越後山脈西部にある。 1889年町制。 1955年川内村,大蒲原村,十全村の3村および菅名村の一部と合体。 2006年五泉市と合体。中心集落は寛永 16 (1639) 年以後,村上藩堀氏分家の村松藩3万石の城下町だった。在来産業は和紙製造,製茶であったが,戦後は絹織物,ニット産業が盛んになる。周辺では米作が行なわれる。早出川や仙見川などの渓谷美に富み,サクラの名所である村松公園,名刹の慈光寺などの見どころがある。東部は奥早出粟守門県立自然公園に属する。

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百科事典マイペディア 「村松」の意味・わかりやすい解説

村松[町]【むらまつ】

新潟県中部,中蒲原(なかかんばら)郡の旧町。中心の村松は西部の村松盆地にあり,江戸時代は城下町,明治以後歩兵連隊が駐屯して以来,軍都として発展。ニット産業が盛んで,村松茶を特産。2006年1月五泉市へ編入。253.07km2。2万730人(2003)。

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改訂新版 世界大百科事典 「村松」の意味・わかりやすい解説

村松 (むらまつ)

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