沓脱・靴脱(読み)くつぬぎ

精選版 日本国語大辞典 「沓脱・靴脱」の意味・読み・例文・類語

くつ‐ぬぎ【沓脱・靴脱】

〘名〙
玄関縁側などで、履き物をぬぐ所。上がり口
※後二条師通記‐別記・寛治五年(1091)一月六日「了相率予公卿等、沓脱下立」
※虎明本狂言・茫々頭(室町末‐近世初)「夫はくつぬぎといふて下座じゃ」
② 玄関などの上がり口に、履物を脱いで置いておくため、また、昇降を助けるために設置した台。多く、石を用いた。
※初すがた(1900)〈小杉天外〉七「履脱(クツヌギ)にした木の根の上に」

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