履物(読み)はきもの

精選版 日本国語大辞典 「履物」の意味・読み・例文・類語

はき‐もの【履物】

〘名〙 草履下駄、靴など、足にはくものの総称
※蘇悉地羯羅経略疏寛平八年点(896)七「の字は即ちの字也〈略〉或にの字に為れり。舞履(ハキモノ)ぞ」
※閑居友(1222頃)上「はきものしてかほほふみたりける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「履物」の意味・読み・例文・類語

はき‐もの【履物】

靴・サンダル・下駄・草履など足に履く物の総称。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版 「履物」の意味・わかりやすい解説

はきもの【履物】

足につけて歩くものの総称。歩いたり仕事をしたりする際の足の保護や整容のために用いる。形によって大きく閉塞性履物と開放性履物とに分けられる。閉塞性履物は被甲性履物とも呼ばれサボモカシンのように足を包みこむ形のもの,開放性履物はサンダルスリッパー下駄足半(あしなか),草鞋(わらじ),草履(ぞうり)などのように甲をおおわないもので,鼻緒をもつものも含まれる。かつては前者は寒国性,後者は暖国性履物と呼ばれていたこともあるが,交通機関,冷暖房の発達,用途によってはき分ける習慣とも相まって,現在はこの呼称は使われていない。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

ダモクレスの剣

常に身に迫る一触即発の危険な状態をいう。シラクサの僭主ディオニュシオス1世の廷臣ダモクレスが王者の幸福をたたえたので,王がある宴席でダモクレスを王座につかせ,その頭上に毛髪1本で抜き身の剣をつるし,王...

ダモクレスの剣の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android