沓部村(読み)くつべむら

日本歴史地名大系 「沓部村」の解説

沓部村
くつべむら

[現在地名]金山町東沓部ひがしくつべ戸部とべ 西沓部にしくつべ

金山村の北、馬瀬まぜ川流域にある。美濃国郡上ぐじよう郡に属する。沓辺とも記される。康正二年(一四五六)の「造内裏段銭并国役引付」に「濃州沓部桐原」とある。永禄八年(一五六五)一一月一日には、織田信長から「くつへ」七〇貫文の地が新知扶助分として斎藤新五に与えられている(「織田信長充行状写」備藩国臣古証文)慶長郷帳には「くろへ村」とあり、高五三七石余、元和二年(一六一六)の村高領知改帳では遠藤慶隆(郡上藩)領。正保郷帳では田一五八石余・畑三七一石余。正保三年(一六四六)分知され旗本遠藤領。近世中期以降馬瀬川を挟んで東西二村に分離しており、寛政七年(一七九五)の田畑高反別名寄帳(細井文書)では西沓部村は沓部村川西と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android