沖縄県史(読み)おきなわけんし

日本歴史地名大系 「沖縄県史」の解説

沖縄県史
おきなわけんし

二四冊 琉球政府・沖縄県教育委員会編 一九六五―七七年刊

構成 第一巻は通史編。各論編は一一冊で構成され、第二巻政治、第三巻経済、第四巻教育、第五―六巻文化、第七巻移民、第八巻沖縄戦通史、第九―一〇巻沖縄戦記録、第二二―二三巻民俗。資料編も一一冊で構成され、第一一巻上杉県令関係日誌、第一二―一三巻沖縄県関係各省公文書、第一四―一五巻雑纂、第一六―一九巻新聞集成(政治経済・教育・社会文化)、第二〇巻沖縄県統計集成、第二一巻旧慣調査資料。ほかに別巻として沖縄近代史辞典がある。別冊付録として近代の吏員給料表や明治・大正期の沖縄県管内地図を付す。

解説 沖縄県の歴史的特性を物語る編構成として沖縄戦で三冊、移民一冊がある。収録内容の資料・論述の時代は近代に限定されており、他都道府県史の編纂方針とは大きく異なる。一九八九年に国書刊行会が復刻。九三年度に県教育委員会が新沖縄県史編集事業を計画、現在編纂事業が進行中。


沖縄県史
おきなわけんし

既刊一九冊 沖縄県文化振興会公文書館編 沖縄県教育委員会 一九九五年―(刊行中)

解説 一九九三年に県教育委員会は通史編九巻・各論編七三巻の新沖縄県史編集事業を計画。二〇〇二年段階で資料編のうち考古の遺跡総覧、近世編は伊江親方日々記、近代編は移民会社取扱移民名簿二冊、自由移民名簿、旧南洋群島関係写真資料二冊、沖縄戦関係資料は民事ハンドブック二冊、琉球列島の沖縄人ほか二冊、米軍新聞にみる沖縄戦報道二冊、アイスバーグ作戦二冊、現代編は琉球列島米海軍軍政府最終報告と米陸軍軍政府活動報告、琉球列島の軍政、自然環境編では硫黄鳥島、技術編では染織関係近代新聞資料がある。同時に写真が豊富な沖縄県史ビジュアル版一〇冊も刊行。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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