新撰 芸能人物事典 明治~平成 「沢口ともみ」の解説
沢口 ともみ
サワグチ トモミ
- 職業
- ストリッパー
- 本名
- 市川 忍
- 生年月日
- 昭和36年 10月19日
- 出生地
- 広島県 呉市
- 経歴
- 母親が原爆に被爆した被爆2世。高卒後上京、普通のOLにはなりたくないと陸上自衛隊に入隊。朝霞駐屯地や西日本の駐屯地に配属され通信関係の仕事に携わる。4年間の勤務後除隊し、自由な生き方を求めて東京でストリッパーに転身、全国各地の劇場を回り、人気ダンサーとなる。平成13年頃マイノリティーな人々を支援しようとフリーライターの正狩炎と風俗産業の労働組合・風組日本党を結成。傍ら、新右翼団体・一水会顧問で評論家の鈴木邦男や元赤軍派議長の塩見孝也らと交流が始まり、平和や反戦運動に関心を抱く。この頃より被爆2世であることを公表し、“反戦ストリッパー”として平和運動や反戦運動を行う。13年イラクを訪問、非政府組織の集会で被爆2世として核廃絶を訴えた。イラク戦争開始直前の15年2月には同国で“人間の盾”に参加、イラク・バース党大会でも反戦を訴えた。17年4月に慢性骨髄単球性白血病が判明、ブログで闘病生活を綴る。12月骨髄移植手術を受けるが病状が悪化、18年1月郷里の広島県呉市で死去した。
- 没年月日
- 平成18年 1月10日 (2006年)
- 伝記
- 反戦ストリッパー白血病に死す―沢口友美伝 正狩 炎 著(発行元 グラフ社 ’06発行)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報