転身(読み)テンシン

精選版 日本国語大辞典 「転身」の意味・読み・例文・類語

てん‐しん【転身】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 身をかわすこと。身を転じること。体の向きをかえること。
    1. [初出の実例]「施主の拝をはりて、施主みぎに転身して」(出典:正法眼蔵(1231‐53)看経)
    2. [その他の文献]〔陳後主‐舞媚娘楽府〕
  3. 身分・職業や主義・生活などを変えること。転向。
    1. [初出の実例]「頭上に垂れさがるその転身の枝に飛びつかうとあせりながら」(出典:普賢(1936)〈石川淳〉一一)
  4. からだや姿を他のものに変えること。変身
    1. [初出の実例]「アープレーイウスは、驢馬に転身したルーキオスの冒険について物語ってゐる」(出典:変形譚(1946)〈花田清輝〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「転身」の読み・字形・画数・意味

【転身】てんしん

向きかえ。

字通「転」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の転身の言及

【トラー】より

…除隊後ハイデルベルク大学に学び,またK.アイスナーと知りあい,独立社会民主党員となる。1918年,ミュンヘンで軍需工場労働者のゼネストを指導して逮捕され,獄中で完成した,人間愛にもとづく非暴力革命をうたう戯曲《転身》(1919)がベルリンで初演され,表現主義作家としての名声が高まった。釈放後,バイエルン労農兵評議会のメンバーとなり革命政府をつくるが,倒壊後,再逮捕され,禁固5年の刑期をつとめる間に,《群衆人間》(1920),《機械破壊者》(1922)をはじめ,復員兵の悲劇《ヒンケマン》(1923)や国家主義風刺の喜劇《解放されたウォータン》(1923)などの戯曲と詩集《燕の書》(1924)を著す。…

※「転身」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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