河竹黙阿彌(読み)かわたけもくあみ

精選版 日本国語大辞典 「河竹黙阿彌」の意味・読み・例文・類語

かわたけ‐もくあみ【河竹黙阿彌】

  1. 幕末・明治前期の歌舞伎脚本作者。江戸の人。本姓吉村、のち古河。名は芳三郎。俳名其水。五世鶴屋南北の門に入り、初世勝諺蔵(かつげんぞう)を名のる。のち二世河竹新七を襲名世話物にすぐれ、「白浪作者」とよばれた。明治期の活歴物、散切物にも多くの作品を残し、江戸歌舞伎の集大成者とされる。作品「三人吉三廓初買」「天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)」「島鵆月白浪(しまちどりつきのしらなみ)」。文化一三~明治二六年(一八一六‐九三

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android