油層圧(読み)ゆそうあつ(その他表記)oil reservoir pressure

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「油層圧」の意味・わかりやすい解説

油層圧
ゆそうあつ
oil reservoir pressure

油層内の流体圧力。油層圧は油層の深度地熱,地圧,油層内流体などによって異なる。油やガスを生産する以前の油層圧を初期油層圧と呼び,坑井が完成すれば坑底で測定し,これを坑底圧と呼ぶ。初期油層圧は一般に静水圧に近い圧力を示すが,深度が深くなるにつれて,圧力勾配 (深度に対する圧力の比) が大きくなる傾向がある。また局部的に異常に高い圧力を有することもある。油層圧は産油経過に伴って減衰し,これに伴って排油能力が減少する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android