がす

精選版 日本国語大辞典 「がす」の意味・読み・例文・類語

がす

〘名〙
① 天正カルタ四八枚の中、オウル貨幣)の札とコップ酒杯)の札との異称。オウルの二とオウルの六とを除き、他はすべて点数にならない。無点の札。つまらない札。
② (形動) ①から転じて、他と違った特色がないこと。とりえのないさま。
※浄瑠璃・時代織室町錦繍(1781)四「がすな嚊めはさっぱりと、いやいや滅多にゃ去られまいと、立聞くお鶴がむしゃくしゃ腹」

がす

〘自サ特活〙 「がんす」の変化した語。
人情本・縁結娯色の糸(1839‐48)二「七十五里の難所でがス」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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