静水圧(読み)セイスイアツ(その他表記)hydrostatic pressure

関連語 名詞 長江 正幸

精選版 日本国語大辞典 「静水圧」の意味・読み・例文・類語

せい‐すいあつ【静水圧】

  1. 〘 名詞 〙 静止している水中に働く圧力。深さと密度と重力加速度の積。運動エネルギーの加わる流水における水圧と区別して用いられる。〔英和和英地学字彙(1914)〕

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最新 地学事典 「静水圧」の解説

せいすいあつ
静水圧

hydrostatic pressure

静止した流体(地下水)がある点に対して作用する圧力。物体内部の任意の面を通して及ぼし合う力(応力)が常に面に垂直(法線方向)に働き,接線成分(剪断成分)は0である。その大きさは,流体の表面までの鉛直距離h, 流体の密度をρ,重力加速度をとすれば,ρhとなる。ρは流体(地下水)の単位体積重量である。静水圧のもとでは,岩石鉱物体積の変化や相転移を起こすことはあるが,断層のようなずれ破壊を生じることはない。

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改訂新版 世界大百科事典 「静水圧」の意味・わかりやすい解説

静水圧 (せいすいあつ)
hydrostatic pressure

静止した流体の中にとった面をとおして,両側の流体が互いに及ぼし合い押し合う力。単位面積当りの力ではかる。静水圧は等方的で面の向きによらないスカラーである。一様な重力の場(加速度g)では,同一水平面での圧力は同一で,pp∞+ρghで表される。ここでp∞は大気圧,ρは流体の密度,hは流体面からの深さである。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「静水圧」の意味・わかりやすい解説

静水圧
せいすいあつ
hydrostatic pressure

静止している液体の中の任意の面に作用する圧力。静止流体の中の面に働く応力はその面に垂直な圧力だけで,面に沿う方向のずれ応力は働かない。流体内の任意の1点における圧力は,すべての方向に対して等しい。一般に,物体をすべての方向から均等に圧縮するような圧力だけが働く系を表わすのに使われる。流体の密度を ρ ,地球重力加速度g とすると,静止流体の中で,高さが h だけ違う2点の圧力差は ρgh である。水や油の中での圧力はほとんど静水圧と考えてよい。

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岩石学辞典 「静水圧」の解説

静水圧

物体のすべての方向に均質に働く圧力[Harker : 1932].

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世界大百科事典(旧版)内の静水圧の言及

【流れ】より

…静止しているふつうの流体では,応力は面に垂直で,互いにおしあう力(圧力)であって,その強さが面の方向によらない等方的な力である。これを静水圧という。流れが起こると力の等方性が破れ,面に並行な力,すなわちずれの応力(粘性応力)が現れて,流速を均一にしようとする。…

※「静水圧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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