油鼠(読み)アブラネズミ

デジタル大辞泉 「油鼠」の意味・読み・例文・類語

あぶら‐ねずみ【油×鼠】

油で揚げたねずみ。きつね捕りのえさにする。
わなのと知りつつ、―の側を去られん老狐ふるぎつねの如くに」〈二葉亭浮雲

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「油鼠」の意味・読み・例文・類語

あぶら‐ねずみ【油鼠】

〘名〙
① 油で揚げた鼠。狐を釣る餌とする。
浄瑠璃津国女夫池(1721)三「野狐が油ねずみの餌につらるるたぐひ」
② 心を奪われて離れられないもの。
※雑俳・ぎんかなめ(1729)「あぶらねづみで美僧還俗」

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