法興院(読み)ほこいん

精選版 日本国語大辞典 「法興院」の意味・読み・例文・類語

ほこ‐いん‥ヰン【法興院】

  1. [ 一 ] 平安京、二条の北、京極の東(中京区清水町・指物町付近)にあった寺。正暦元年(九九〇藤原兼家が病気平癒祈願のため別邸二条院を寺としたもの。院内に積善寺(しゃくぜんじ)があった。法建(ほうこん)院。ほうこういん。
    1. [初出の実例]「関白殿、二月廿一日にほこ院の積善寺といふ御堂にて一切経供養ぜさせ給ふに」(出典:枕草子(10C終)二七八)
  2. [ 二 ] 藤原兼家のこと。
    1. [初出の実例]「其御弟ほご院の大入道殿」(出典:平家物語(13C前)三)

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世界大百科事典(旧版)内の法興院の言及

【藤原兼家】より

…ついで989年(永祚1)天皇元服の加冠奉仕のため太政大臣に任ぜられ,元服後,摂政・太政大臣を辞して関白に補されたが,まもなく病により辞官出家して如実と称し,990年7月2日,東三条邸において没した。法興院,大入道殿,東三条殿などと称された。【橋本 義彦】。…

※「法興院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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