精選版 日本国語大辞典 「法興院」の意味・読み・例文・類語
ほこ‐いん ‥ヰン【法興院】
[一] 平安京、二条の北、京極の東(中京区清水町・指物町付近)にあった寺。正暦元年(九九〇)藤原兼家が病気平癒祈願のため別邸二条院を寺としたもの。院内に積善寺(しゃくぜんじ)があった。法建(ほうこん)院。ほうこういん。
※枕(10C終)二七八「関白殿、二月廿一日にほこ院の積善寺といふ御堂にて一切経供養ぜさせ給ふに」
[二] 藤原兼家のこと。
※平家(13C前)三「其御弟ほご院の大入道殿」
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