デジタル大辞泉
「経供養」の意味・読み・例文・類語
きょう‐くよう〔キヤウクヤウ〕【経供養】
1 経文を写し終えたとき、仏前に供えて法会を営むこと。
2 陰暦3月2日に、四天王寺の太子夢殿で行われた法会。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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きょう‐くようキャウクヤウ【経供養】
- 〘 名詞 〙
- ① 経文を書写して仏前に供え、法会を営むこと。書写供養。開題供養。
- [初出の実例]「なにがしにてその人のせし八講(はこう)、経供養せしこと」(出典:枕草子(10C終)三三)
- ② 陰暦三月二日、大阪の四天王寺の太子夢殿で修する法会。《 季語・春 》
- [初出の実例]「摂州天王寺〈経供養有二舞楽一〉同太子堂〈庭有二経供養一〉」(出典:日次紀事(1685)三月二日)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の経供養の言及
【供養】より
…二種供養は諸仏を供養する出纏(しゆつてん)供養と衆生に対する在纏(ざいてん)供養となる。さらに対象ごとに,死者の冥福のためにする追善供養,餓鬼のためにする餓鬼供養,虫のためにする虫供養,新しく造立した仏像,仏画,位牌に対する開眼供養,寺院や仏壇に仏像を迎える入仏供養,経文を書写して供養する開題供養,経供養,そのほか堂供養,鐘供養,橋供養などがある。 民間の例としては,2月と12月の8日に針仕事を休み折れた針や錆びた針を豆腐にさし,あるいは蘇鉄の根元に埋めてその霊を供養する[針供養]をはじめ人形供養,茶筅(ちやせん)供養など供養の対象が無生物にまで及んでいる。…
※「経供養」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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