山川 日本史小辞典 改訂新版 「法隆寺百済観音像」の解説
法隆寺 百済観音像
ほうりゅうじくだらかんのんぞう
大宝蔵殿に安置。中世以前の伝来は未詳で百済観音の称も近代以降である。「観無量寿経」所説の化仏(けぶつ)を表すという図像的特徴や,円筒状の体躯,著しく長身の頭体比例は中国隋代の彫刻に通じ,飛鳥後期の新様式波及のさまを示す好例。光背・同支柱・台座も当初の制を留める。木造(樟(くすのき))彩色。像高210.9cm。国宝。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報