波の緒(読み)なみのお

精選版 日本国語大辞典 「波の緒」の意味・読み・例文・類語

なみ【波】 の 緒(お)

  1. 美しい楽音を立てる波。弦楽器(箏・琴など)で胴の表面を海、側面を磯、揺れる弦を波に見立てるところから、逆に波を弦にたとえていう語。
    1. [初出の実例]「宮こまでひびきかよへるからことは浪のをすげて風ぞひきける〈真静〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑上・九二一)
  2. 二五弦の琴の初の緒。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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