波小舟(読み)ナミオブネ

デジタル大辞泉 「波小舟」の意味・読み・例文・類語

なみ‐おぶね〔‐をぶね〕【波小舟】

波のまにまに漂う小さな舟。頼りない意を込めても用いる。
「あまりにひまも―、なにを頼みに老いの身の」〈謡・通盛

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「波小舟」の意味・読み・例文・類語

なみ‐おぶね‥をぶね【波小舟】

  1. 〘 名詞 〙 波に漂う小さな舟。頼りない意を込めても用いる。
    1. [初出の実例]「あまりに隙(ひま)も波小舟、なにを頼みに老の身の、命のために使ふべき」(出典謡曲・通盛(1430頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android