デジタル大辞泉 「泣き満つ」の意味・読み・例文・類語 なき‐み・つ【泣き満つ/鳴き満つ】 [動タ四]1 (泣き満つ)一座の人がみんな泣く。「迎への人々、まがまがしう―・ちたり」〈源・須磨〉2 (鳴き満つ)鳥や虫などの鳴き声がその場に満ちる。「ひぐらしさかりと―・ちたり」〈かげろふ・中〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「泣き満つ」の意味・読み・例文・類語 なき‐み・つ【泣満・鳴満】 〘 自動詞 タ行四段活用 〙① ( 泣満 ) 一座の人がこぞって泣く。[初出の実例]「御髪おろし給ふ程に、宮の内、ゆすりて、ゆゆしうなきみちたり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)賢木)② ( 鳴満 ) 動物の鳴き声がその場に満ちる。[初出の実例]「ひぐらしさかりとなきみちたり」(出典:蜻蛉日記(974頃)中) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例