精選版 日本国語大辞典 「泣き真似」の意味・読み・例文・類語
なき‐まね【泣真似・鳴真似】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 泣真似 ) 泣くまねをすること。そらなき。
- [初出の実例]「顔を枕のなかへ埋め、しくしく泣き真似をした」(出典:落葉日記(1936‐37)〈岸田国士〉三)
- ② ( 鳴真似 ) 動物の鳴き声をまねること。
- [初出の実例]「太鞁持をあまたあつめて、番太が拍子木、蝙蝠の鳴まね」(出典:浮世草子・好色五人女(1686)一)
《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...