洗上(読み)あらいあげる

精選版 日本国語大辞典 「洗上」の意味・読み・例文・類語

あらい‐あ・げる あらひ‥【洗上】

〘他ガ下一〙 あらひあ・ぐ 〘他ガ下二〙
① すっかり洗い終える。十分に洗う。また、汚れをすっかり取り除く。
※今鏡(1170)一七「女、家に入れて、あらひあげて、いとほしさにこそあひにけれ」
歌舞伎五大力恋緘(1793)三幕「お心をお改めさせ、洗上げた元の武士にして」
② 残すところなく完全に示す。また、身もとや事情などをすっかり調べ上げる。
※浄瑠璃・本朝二十四孝(1766)一「頼み上げますと洗ひ上げたる心の誠、真実見えて道理なり」
※今年竹(1919‐27)〈里見弴〉あやめの客「細かな欠点まで一々意地悪く洗ひあげて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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