旺文社日本史事典 三訂版 「洛中洛外図屛風」の解説
洛中洛外図屛風
らくちゅうらくがいずびょうぶ
京都の市内・郊外の名所をとりあげ,庶民の生活風俗を描いた屛風。遺品は多いが,1574年織田信長が狩野永徳に描かせて上杉謙信に贈った米沢市蔵のものが特に有名。
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…この活躍によって狩野派が桃山画壇の中心に座ることになった。数多く制作された障壁画のほとんどが失われ,確証ある作品の少ない永徳画の中で,聚光院の《四季花鳥図襖》と上杉家の《洛中洛外図屛風》とが特筆される。《四季花鳥図》は襖16面にわたって梅と松の巨木を中心とした花鳥を描いたもので,画面の枠を突き破るようなその大きさや力強さは,《本朝画史》(1693)に述べられている〈松梅は長さ一,二十丈,あるいは人物は高さ三,四尺〉という永徳の大画の画風そのままである。…
※「洛中洛外図屛風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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