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屛風 びょうぶ

世界大百科事典 第2版の解説

びょうぶ【屛風】

本来は風よけ家具で,室内の間仕切り,また絵画やさまざまな加飾によって室内装飾用などともなった。
[中国]
 漢代の字書《釈名》が〈以て風を屛障す可し〉というように,そもそも屛風は床(しよう)の後ろに置く風よけの家であった。当時の家屋構造は,後世のように壁による間仕切りがきちっとなされていなかった。〈屛風〉の語が熟するのは漢代からで,それ以前は〈扆(ふい)〉〈斧依〉が屛風にあたる。屛風の面に斧文が刺繡されていて,これによりかかるものであったので斧扆と呼ばれた。

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世界大百科事典内の屛風の言及

【障子】より

…一方,同じ清涼殿内の〈荒海障子〉や紫宸殿の〈賢聖(けんじよう)障子〉は嵌(は)め殺しの襖の形式をみせている。これらの事実と《日本後紀》弘仁3年(812)の〈屛風一帖,障子卌六枚を東寺に施入す〉という記事を勘案するならば,障子は屛風とならぶ障屛具で,前者が格子の両面に布または紙をはって一枚の板状にしたもので,現在の襖と衝立の総称であったのに対し,後者はそれを6枚連ねて一組とし,折り畳む形式にしたものと解釈できよう。〈衝立〉が語として成立する時期は明確でないが,《枕草子》にあらわれる〈衝立障子〉はその早い例である。…

【染色】より

…正倉院御物のなかで染織品に関するものは大略次の四つに分けられる。その第1は聖武天皇の遺品の調度類で,屛風類が非常に多い。現在は40扇しか残っていないが,献物帳には6曲100畳があったと記され,このなかに纈(きようけち)屛風が65畳,﨟纈(ろうけち)屛風が10畳記載されている。…

【山水屛風】より

…真言密教の寺院で,灌頂(かんぢよう)の儀式の際に使用される屛風。文献的には,10世紀ころから宮中などで用いられていた一般的な調度としての屛風が,しだいに灌頂の場に進出し,14世紀には既に重要な灌頂用具となっていたことがわかる。…

【仏画】より

…額絵は壁面から独立して安置する移動性を得たが,収蔵には不便であり,画面毀損のおそれもあって,小型化への道をたどったものの,衰微せざるを得なかった。(4)屛風 正倉院の屛風は,各扇独立の構図で縁をめぐらし,周りの環に紐を通して各扇をつなぎ合わせており,額絵を連結する古様を示している。平安時代になると各扇が折りたためるようになり,六曲屛風を広げると,統一した画面となるものが描かれた。…

※「屛風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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