洛陽の紙価を高からしむ(読み)らくようのしかをたかからしむ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「洛陽の紙価を高からしむ」の意味・わかりやすい解説

洛陽の紙価を高からしむ
らくようのしかをたかからしむ

著書が世間の評判となり、大いに売れ行きのよいことをいう。元来は、洛陽での紙の値段を高騰させるとの意。中国、晋(しん)代の斉(せい)の詩人左思が構想10年にして、魏(ぎ)、呉(ご)、蜀(しょく)三国の都を賦(ふ)した「三都(さんと)の賦」をつくったとき、最初は注目されなかったが、張華が賞賛して以来、時人が競ってこれを写したため、晋の首都洛陽では紙の値段が高まった、と伝える『晋書』「文苑(ぶんえん)伝」の故事による。

[田所義行]

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