津久井村(読み)つくいむら

日本歴史地名大系 「津久井村」の解説

津久井村
つくいむら

[現在地名]横須賀市津久井

武山たけやま丘陵南東に位置し、東は長沢ながさわ村、西は高円坊こうえんぼう(現三浦市)須軽谷すがるや村、南は上宮田かみみやだ(現三浦市)、北は武村、南東は海に接する。三浦大介義明の弟にあたる義行の居住の地と伝え、義行は「津久井次郎」といわれた(三浦系図)。文安五年(一四四八)一二月三〇日の室町幕府奉行人連署奉書(県史三)によれば頼朝の法華堂領の「武・津久井・林・須加利谷」の四ヵ村は京都醍醐寺地蔵院の支配となった。四ヵ村の代官には判門田壱岐入道祐元が任ぜられた(宝徳二年一〇月一一日付「室町幕府管領奉書案」同書)。小田原衆所領役帳に西脇外記「八拾貫九百卅九文 三浦津久井」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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