津秦村
つわだむら
[現在地名]和歌山市津秦
名草郡に属し、福飯ヶ峯(一〇二・二メートル)の北、鳴神村の西南にある。永承三年(一〇四八)名草郡郡許院収納米帳(九条家本「延喜式」巻八裏文書)に「津秦村」とみえ、名草郡四院の一つ郡許院に含まれていた。中世は日前宮領津秦郷の地で、永仁三年(一二九五)三月二三日の津秦郷検田取帳並検畠取帳写(紀家蔵)によると田地二八町八段五〇歩、畠地八町二段二〇〇歩、郷内に「津秦堂」「光明寺」があり、坪名に「新堂」が記される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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