浮かれ出づ(読み)ウカレイズ

デジタル大辞泉 「浮かれ出づ」の意味・読み・例文・類語

うかれ‐い・ず〔‐いづ〕【浮かれ出づ】

[動ダ下二]
気持ちが落ち着かず、どこという当てもなく、家を出る。
「―・づる心は身にもかなはねば如何なりとても如何にかはせむ」〈山家集・中〉
心がひかれて、うきうきとする。また、うきうきとして出かける。
朝食あさげうち忘れて―・でぬ」〈読・雨月蛇性の婬〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「浮かれ出づ」の意味・読み・例文・類語

うかれ‐い・ず‥いづ【浮出】

  1. 〘 自動詞 ダ下二段活用 〙
  2. 一定場所に落ち着かず、ふらふらと離れる。どこというあてもなしに家を出る。
    1. [初出の実例]「うかれいづる心は身にも叶はねば如何(いか)なりとても如何にかはせん」(出典:山家集(12C後)中)
  3. おもしろさなどで、心が浮き立ってくる。浮き浮きする。浮かれだす。
    1. [初出の実例]「見るより心もうかれ出、むなさはがしくときめきて」(出典:浮世続絵尽(1682))
  4. 浮き浮きして出かける。浮かれ出る。
    1. [初出の実例]「心のいそがしきに朝食も打ち忘れてうかれ出ぬ」(出典:読本・雨月物語(1776)蛇性の婬)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android