朝食(読み)チョウショク

デジタル大辞泉 「朝食」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐しょく〔テウ‐〕【朝食】

朝の食事あさめし。
[類語]朝御飯朝飯あさめし朝飯あさはん朝餉あさげ

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精選版 日本国語大辞典 「朝食」の意味・読み・例文・類語

あさ‐げ【朝食・朝餉】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「あさけ」。「け」は食事の意 ) 朝とる食事。ちょうしょく。あさめし。⇔ひるげゆうげ
    1. [初出の実例]「をだまきはあさけの真人わがごとや心の中にものは思ふらし」(出典:曾丹集(11C初か))
    2. 「Asaqe(アサケ)。すなわち、アサメシ〈訳〉朝の食事、または、食物。卑語」(出典日葡辞書(1603‐04))
    3. 「朝餐(アサゲ)を食べ」(出典:即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉隧道ちご)

朝食の語誌

「色葉字類抄」に「食 ケ 俗云朝食夕食」とあり、「け」は食物・食事の意で、「日葡辞書」の示す通り、古くは清音であった。これに、「卑語」と注記され、また、和歌等で用いられる際も、「しづ(身分の低い者)」についていうところから、俗語と意識されていたようである。明治以後「あさげ」となり、雅語的に使われる。


あさ‐しょく【朝食】

  1. 〘 名詞 〙 朝の食事。ちょうしょく。
    1. [初出の実例]「朝食(アサショク)パンを買ひ居る店の前大気(たいき)微塵(みぢん)に凍りて降り来(く)」(出典:ふゆくさ(1925)〈土屋文明〉寒き朝)

ちょう‐しょくテウ‥【朝食】

  1. 〘 名詞 〙 あさの食事。朝めし。あさげ。朝餐
    1. [初出の実例]「朝食いまだ消化せずんば、昼食すべからず」(出典:養生訓(1713)三)
    2. [その他の文献]〔詩経‐陳風・株林〕

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