浮き巣(読み)うきす(その他表記)aquatic nest

日本大百科全書(ニッポニカ) 「浮き巣」の意味・わかりやすい解説

浮き巣
うきす
aquatic nest

水上に浮かべてつくられた水鳥の巣。カイツブリの巣はその代表的なもので、古来「鳰(にお)(カイツブリの古名)の浮き巣」としてよく知られている。ヨシ水草の茂った静かな沼や池の水面に、ヨシの枯れ葉や水草を寄せ集めてつくり、普通ヨシの茎などにからめて、漂わないようにしてある。浮き巣は、水の増減に影響されず、また外敵に襲われにくいなどの利点がある。

[森岡弘之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

デジタル貿易

国境を越えて、データや情報の移転を伴う商取引の総称。ECサイトやコンテンツ配信サービスの利用、国外にある宿泊施設の予約など、インターネットを基盤とし、電子的または物理的に提供される製品・サービス全般を...

デジタル貿易の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android